シニアペットに優秀な食材

シニアになってくると、こんな体の変化はありませんか?

  • お座りするときに、足が横にでてしまう(お姉さん座り)
  • 背中が丸くなる
  • 足が開く(足先が外側を向いている)
  • 皮膚がのびる
  • 目が変色する
  • かかとをつけて歩く
  • 鼻の上の毛が薄くなる

けっこうお年寄りのわんちゃんやネコちゃんでよく見かける症状です。

これは体の中で起きている変化として、体のコラーゲンが減っているサイン。コラーゲンは、タンパク質と鉄とビタミンCから作られます。

わんちゃん、特にネコちゃんの主食はお肉です。手作り食で、スーパーなどで豚肉や牛肉などを食べてる子は、効率良く取り入れられますよね。

でも、しっかりフードやお肉を食べているのに、上記のような症状がでるのはなぜでしょう。その一つの原因として、TGF-β(トランスフォーミング増殖因子)という体の中のサイトカインというタンパク質が大きく関係しています。

TGF-βってなに?

TGF-βとはサイトカインの1種です。

この1文だけだと、とても難しく感じる方が多いと思いますが、要はサイトカインは体の中で、伝書鳩のような働きをします。

情報を運ぶよ!

体の中には37兆個の細胞があり、細胞同士で連絡を取り合っています。

その連絡を伝える役割なのが、サイトカインというタンパク質なのです。

では、TGF-βはどんな情報を運んでいるかというと、

骨や筋肉などの体のコラーゲンの増殖に深くかかわります。最近、TGF-βは骨や皮膚にあるコラーゲンが壊れる時に血液中にたくさんでてくることが分かりました。

A syndrome of altered cardiovascular, craniofacial, neurocognitive and skeletal development caused by mutations in TGFBR1 or TGFBR2.Nat Genet2005 Mar;37(3):275-81. doi: 10.1038/ng1511. Epub 2005 Jan 30.

コラーゲンは一般的には皮膚に多いイメージですが、実は骨や血管、内臓など体に幅広く分布しています。

当然、コラーゲンが体のなかで減ると、骨がもろくなったり、骨格を維持できなくなったり、皮膚がたるんできたり、毛をつくることもできなくなります。

また、心臓や腸管もコラーゲンでできているので、心臓の弁の動きや消化の状態にも影響がでます。

TGF-βはからだ全体のコラーゲンをためて置いたり、壊す時に血液中にでて、体全体のコラーゲン量を調整している役割です。

犬はもともとTGF-βが弱い

犬の祖先はオオカミであり、遺伝子的にみても99.9%一緒です。

しかし、見た目には大きく差がありますよね。

遺伝的にほぼ同じでも見た目が全然違うのは、

人が愛玩動物として、使役犬として、オオカミを品種改良した結果です。

そして、生まれつき水頭症、ヘルニア、股や膝関節が変形したり、年齢を重ねると、

椎間板ヘルニアや弁膜症などを発症する子が多くなります。

この原因のひとつとして、「TGF-βの発現が遺伝的に弱い」と言われています。

もともと犬は生まれつき、コラーゲンの蓄積が弱く品種改良されてしまった。

体が小さい子、耳が垂れた子、皮膚が伸びる子、足がガニ股な子、しっぽが丸まった子、鼻の穴が小さい子などオオカミとは姿形がかけ離れた犬種が登場しました。

見た目はとてもかわいいですが、このような子たちは年齢を重ねるにつれて、よりコラーゲンに関係した症状や病気が現れやすいと言えます。

おすすめ食材 マコモ

マコモ(真菰)という植物をしっていますか?

水辺に生えているイネ科植物です。

植物自体は見たことがないかもしれませんが、日本人にはとても馴染み深い植物。

日本の古書「古事記」や「日本書紀」、「万葉集」のも記載があることから、古くから穀類として親しまれてきました。

このマコモ、実はものすごいTGF-βと関係します。

マコモには、TGF-βサイトカインの遺伝子の異常を修復する作用があります。

その他にも、活性酸素の除去、悪玉菌の抑制、アレルギーの抑制、降圧作用など幅広い作用があることが知られています。

一般的に可食部となるのはマコモダケと言われる部分ですが、食品成分表を見ても、そこまで栄養価は高くないといわれています。

私が卒業した日本獣医中医薬学院で使用しているマコモはこんなに栄養が凝縮したものを使っています。

マコモの成分分析表 主な成分量(100gあたり)

とってもビタミンが豊富で、タンパク質も多いです。また、遺伝子修復に関係する亜鉛も豊富。

もともとシニア期に限らず、コラーゲンの量がすくない症状がでてきた子は早くからマコモを日常的に取り入れることをおすすめします。

コラーゲンと一緒にとると効果大

マコモには、過剰なTGF-βを抑えて、コラーゲン線維の数を増やします。

一方で、コラーゲン線維を太くするには、タンパク質であるアミノ酸が必要です。

ワンちゃんやネコちゃん向けのサプリメントとして、「マコーラ」というマコモとコラーゲンがセットになったものは当院でも扱っています。

粒で飲みやすい!
クッキーもあるよ!息子たちも大好き♡

お近くでマコーラを扱っている動物病院がない場合は、マコモの粉を買ってアミノ酸を足してもよいですよ(^^)

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マコモ (粉末) 190g
価格:7560円(税込、送料無料) (2022/10/21時点)


健康で長生きを目指すなら、マコモを積極的にとって、骨や皮膚をはじめとした体全体の状態を上げていきましょう♪

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