梅雨の時期に欠かせない漢方薬の使い方

毎日ムシムシしますね〜!

雨はそこまで降らないけれど、梅雨らしいお天気ですね(^^;)

今日は以前にメルマガでご紹介した漢方薬、五苓散(ごれいさん)をご紹介します!

五苓散(ごれいさん)は、実は飼い主さんにも使いやすい漢方薬の一つ。

今の時期、湿度が高くてジメジメ〜。

気圧が低い時に、頭痛やむくみ、体がだるい、疲労感が出る方は、体の中の水分(中医学でいうと津液)が滞りがち。

五苓散はこの体に滞りがちな水の巡りを良くして、体全体に水分を行き渡らせ、不要な水分を体から出してくれる漢方薬です。

五苓散は昔から使われている漢方薬ですが、近年、体の水分代謝に関わっているアクアポリン4の阻害作用に関わっていると言うことが明らかになっています。(参照:五苓散の効果発現におけるアクアポリンの関与

梅雨の時期に起きやすい症状(特にワンちゃん)

最近、往診ではてんかん持ちの子が発作の頻度が上がったり、

首がグーンと突っ張ったり、認知症の子がなかなか夜寝れないと言った症状が強くなっている傾向にあります。

気圧の関係で、この時期はどうしても脳疾患が出やすいのですが、こんな時にも五苓散は大活躍してくれます。

普段は五苓散を1日、朝と晩に服用している子に、この時期だけ朝昼晩と回数を増やしてみたり、1回の量を増やす事もあります。

安定してくるとまた元の容量に戻せたり、西洋医学の発作のお薬が減らせる子もいますよ(^^)

五苓散とは

五苓散は

桂枝(けいし)、蒼朮(そうじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)の5つの生薬から配合されています。

(製薬会社のメーカーさんによって、蒼朮の代わりに白朮が配合されていることもあります。)

そのうち、桂枝と言う生薬が、たまに痒みを引き起こす事が稀にあります。

なので、アトピー性皮膚炎の子は少ない容量からスタートする事が多いです。

でもこの他は、副作用としてほとんど報告される事がないくらい安全域の広い漢方薬。

もし気になる症状があり試してみたい方は、お近くの漢方に詳しい獣医さんに処方してもらうかオンライン相談で漢方を処方することもできます。

ペットの体全体を見て、バランスをとる漢方薬。

体質改善したい場合は、この時期特におすすめですよ!

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

愛にあふれたかけがえのないペットライフを応援しています(^^)

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