水鍼(みずばり、すいしん)とは、ビタミン剤などの栄養成分を弱っているツボに直接注射する鍼灸治療のひとつです。
人はもちろん、犬や猫の体は、元気であればしっかり体中を気が巡り、ツボも張りがある状態ですが、年齢が高齢期になったり、病気になったりすると、弱っている内臓の変化がツボにでてきます。
そんな時のツボはフニャフニャだったり、張りがありません。
そこで直接、弱ったツボに注射をして、体を整える治療です。
どんな薬剤を注射するの?
例えば、幅広く使われるのがプラセンタです。
プラセンタと聞くと、美容系に詳しい方であればシワとりだったり、美肌を保つために化粧水や美容外科クリニックなどで使用されています。
ただ、ワンちゃんやネコちゃんに使うのは、あくまでも細胞の活性化や肝臓の保護作用のため。
注射する場所も、ストレスでお疲れ状態の子には肝のツボ(肝兪)、食欲が低下している子には消化器のツボ(膈兪や胃兪、脾兪)、腰が落ち込んでいる子には腰を強化するツボ(腎兪)と様々です。
また、両足が麻痺した子には、腰のツボにビタミンB12製剤を注射します。
ビタミンB12は、神経を修復する作用のあるビタミンですが、胃酸が十分にでていないと吸収されません。シニア期や食欲が落ちたペットに、お口からお薬を入れるより、直接足の神経に近いところに注射することで、より効果的に足の神経を修復することができます。
どうやってツボの場所を決めるの?
ツボの場所は、まず立ち姿、お顔や舌の色、脈の強弱などをみて全身の体の状態をチェックします。
その後、内臓の反応がでやすい背中の経絡(ツボが集まるところ。ツボが駅だとしたら、経絡は線路)を指で触りながら、ていねいに治療するツボを決めます。
ツボが決まったら、水鍼をします。ツボは背中をはさんで左右にあるので、左右ともに水鍼を行います。
さらに、お体の状況に合わせて、鍼灸を併用すると、より自然治癒力が高まりますよ(^^)
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