東洋医学と分子栄養学の共通点

今まで大好きな分子栄養学をご紹介してきましたが、実は分子栄養学と同じくらいドはまりしている分野があります!

それは東洋医学

普段私は動物に鍼灸治療や漢方処方をしている獣医師をしています。

(たまに、自分や家族にもしています。我が家の常備薬は漢方ですw)

そんな東洋医学と分子栄養学はまだまだ認知度が低い世界。だけど、知らないと人生損するよ!という思いでこの記事を書きます。

東洋医学なんて怪しい?

東洋医学というと、すぐ中国をイメージする方が多いかと思います。そうです。2000年以上前に中国で発祥した学問です。しかし、東洋医学のくくりは、中国に限らず、インド、チベット、韓国や日本などいわゆる東洋で発展した医学全般のことを指します。

その東洋医学の中でも、私が普段行っている鍼灸治療は中医学(中国伝統医学)です。中医学は、中国の春秋戦国時代に、現代の中医学・中獣医学のバイブルとされる【黄帝内経】がベースとなっています。長い歴史とともに、人々の生活に根付いた立派な医学です。

その内容は現在ようやく研究を重ねてわかってきた体の仕組みとリンクすることも多く、学ぶたびに奥深い学問でもあります。

それでも、、、まぁ、知らない人は東洋医学はあやしいと思うかもしれません。

かつて大学卒業後に迷いなく動物病院へ就職した私も、勉強する分野は西洋医学オンリー。

東洋医学?なにそれ。怪しすぎる。まやかしでしょ。(今思うとひどい。。。)くらい思っていた1人。当時はデータと治療根拠を論文検索してエビデンス重視の人間でした。(笑)

しかし、自分や家族、愛犬や動物病院に来る患者さんの体調不良に対して、西洋医学だけだと苦しさを感じる部分が増えてきました。

どうして一生懸命に治療してもこんな調子が上がらないの?と責めたり。

他にできる治療法がない。とりあえずの点滴をしてしのぐしかないのか。。。と悩んだり。

そんな時に出会ったのが、東洋医学と分子栄養学。ほぼ同時期に運命の人?分野?にであえた奇跡。

そして、実際に実践してみると、驚くほどの治療効果をたくさん経験してきました。

え?!それでもまだ東洋医学は怪しい?そんな方の為に、簡単に東洋医学をご紹介していきます。

東洋医学と西洋医学

まず、東洋医学と現代医療の主役の西洋医学を比較してみましょう。

東洋医学西洋医学は、どちらが良いとか悪いとかそういったものでなく、お互いの体に対しての見方や得意分野が異なります。

例えば、西洋医学は、病気でなければ健康、健康でなければ病気といった白か黒か!みたいなところがあります。スパーンと明確なラインがある。

なので、検査でも正常値に入れば、全部健康だし、正常値から外れると、まずは数値を正常値に戻す治療をします。

一方、東洋医学は、すべてのものは絶えず変化している。という考え方がベースにあり、体も常にバランスをとりながら変化しています。

健康と病気は、白か黒か!というより、だんだん変化していくグレーゾーンもあるよね、という考え方。

このグレーゾーンをいわゆる“未病”といわれる領域で、病気ではないけど、元気もりもりの健康ではない状態。

東洋医学は、このグレーゾーンの部分も含めて、体のバランスを調整するのが治療です。

東洋医学と分子栄養学の共通点

この未病にアプローチする特徴は、分子栄養学と共通するところがあります。

分子栄養学もなんとなく疲れた、なんとなく元気がないといった、なんとなく不調に血液検査や食生活、生活習慣からその人を読み解き、病気になる前からの対処法を知ることができます。 

また、もう一つ分子栄養学と共通する点は、“個別性”を重視した治療ということ。

個別性とは、性別や年齢、体質、生活習慣、遺伝など。それを症状と合わせて総合的にその人にあった診断や治療をしていきます。

東洋医学の場合は、まずその人・動物を見て(望診)、体のにおいや声、動物なら鳴き声を聞いて(聞診)、症状の経過や今の状態を問診して、最後に脉(みゃく)やお腹や背中など触り(切診)、その人や動物に合った最適な治療をしていきます。

ちなみに、望診、聞診、問診、切診はまとめて四診(ししん)といいます。

分子栄養学であれば、メチレーションや腸内環境の状態、貧血の有無、血糖値が不安定さなどを、その人の現在の状態を詳しい検査(血液検査、有機酸検査、毛髪ミネラル検査など)で判断できます。

慣れてくると、データがなくてもその人の顔や爪、表情、口調などから今の栄養状態がわかってしまうことも!あなただけのオーダーメイドの対処法が分かります。

反対に、西洋医学は症状に対して治療法は決まっています。風邪を引いたら男女問わず風邪薬をだしますし、熱がでれば生活習慣に関わらず解熱剤が処方されますよね。時と場合によっては、西洋医学のピンポイントの対処法が必要となります。

どの治療を選ぶかはあなた

結局、自分やペットが病気になった時、どの治療を選択するのはあなた自身です。

もし、あなたが今まで西洋医学しか選択肢になかったとしたら、おそらく未病の段階から自分の体の状態をケアしていくには、テレビやインターネットのたくさんの情報の中から自分に合う健康法を当てずっぽうでさがしだすようなもの。

東洋医学や分子栄養学は、そんな手探りをせず、未病の段階からダイレクトに自分やペットの体の状態を把握して、より上向くような対処法が可能です。

しかもある程度の知識があれば、未病の段階で病院にかからずにあなた自身が直接自分をケアできるのも魅力のひとつ。あなたの体のことを一番知っているのはお医者さんではありません。あなた自身です。

そして、ペットの体調の変化をいち早く察知できるのは飼い主さんです。

あなた自身が主体となって、心地よい状態にしたい方は、東洋医学と分子栄養学の世界にどうぞ足を踏み入れてみて下さいね。

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