犬の必要な塩分量

先日はインスタグラムで、
犬猫の塩分摂取についてライブを行いました。

今回は、その内容を深掘りして
犬の心臓病と塩分制限についての
興味深い研究をご紹介したいと思います。

■ よくある飼い主さんからのご相談

「うちの子は心臓が悪いので、
動物病院の先生から塩分を控えるように言われました。
本当にそれだけでよいのでしょうか?」

実は、この考え方に新しい発見があるんです。

■ 注目の研究結果

2000年に米国の獣医科大学で、
僧帽弁閉鎖不全症と拡張型心筋症の犬を対象とした
研究が行われました。

その結果が興味深いものでした!

✔ 低塩分食で心臓のサイズが縮小
✔ 特に僧帽弁疾患の犬で効果的
✔ ただし、電解質バランスの管理が重要
✔ 体格によって必要量が異なることが判明

■ 健康な犬の必要塩分量

主要な栄養基準によると:
・NRC基準:体重1kgあたり65mg/日
・AAFCO基準:体重1kgあたり80mg/日
・FEDIAF基準:体重1kgあたり100mg/日

【手作り食をされている方へ】
食塩に換算する場合は、
上記の約2.5倍が目安となります。

例えば、体重5kgの健康な子の場合:
1日の塩分必要量は約325-500mg
(食塩換算では約800-1250mg)です。

心臓病の場合は、これらの50-60%程度に
制限することが推奨されています。

■ 具体的な管理のポイント

私が特に気をつけていただきたいことは:

1️⃣ 定期的な血液検査でモニタリング
2️⃣ 個々の状態に合わせた調整
3️⃣ バランスの取れた管理を重視
4️⃣ 日々の観察をしっかりと

体調の変化に気づいたら、
すぐに獣医師に相談してくださいね。

愛犬の健康を維持するには、適度な塩分量が必要ですよ!

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