現代メジャーである西洋医学は、体と心は別物に分けて考えていますよね。
例えば、肝臓が悪いなら肝臓薬を処方します。お酒は控えめにといわれることはあっても、
最近、肝臓に負担がかかっているので、怒りっぽくなりませんか?といわれることはないと思います。
実際にそんなこと言われたら、逆に怒りそうな患者さんいそうですが。。。(笑)
しかし、東洋医学、特に中医学の観点では、ありえます。
感情と臓腑は連動する
東洋医学のバイブルとして有名な2,000年以上も前に誕生した「黄帝内経」
そこには、からだとこころの密接な関係があります。
例えば、、、
肝と怒り
心と喜び
脾(胃)と思い悩み
肺と悲しみ
腎と恐れ
と関連があると言われています。
そして、臓腑(西洋医学でいう臓器)の状態は、体中にめぐる経絡に反映されて、一番分かりやすくわかる部分がツボといわれる場所です。
私はペットの鍼灸をしているので、実際に動物の体で多いのが
怒りっぽい子は肝のツボ(肩甲骨の下のあたり)をさわると、ものすごい固いことがあります。
そしてビクビクしやすい子は腎のツボ(腰のあたり)が、フニャフニャで力がない感じのことが多いです。
ペットの東洋医学の治療
人であればストレスが溜まっているなら減らそうとか、お酒をひかえようとかできますが、ペットの場合はなかなかそうはいきません。
その場合は、反応が出た部位に鍼やお灸をすることで、まずは体の状態をバランスよくします。必要があれば、肝の気があがりやすい怒りっぽい子には下げる働きのある漢方を腎の気が不足している子には腎を強める漢方や食材をおすすめしています。
ストレス時のツボ
ストレスがたまったときの簡単な対処法。
まずツボを押すこと!そこに溜まった気がふたたび流れ出すので効果的です。
どこにいてもできるし、このブログ読みながらでも自分で簡単にできますよ。
例えば人の場合、足の親指と人差し指にある「太衝」を押す。すでに痛い人はストレスたまっているかも?!
犬猫の場合は、足の外側ひざ下あたりの「陽陵泉」を優しく押す。つい力強くグリグリする飼い主さんが多いですが、嫌がったら即やめて下さいね。軽く押すだけでもいいです。
まとめ
からだはこころと切っても切れない関係。そして、からだの内側の状態はからだの表面にツボの状態として現れます。
普段からご自分やペットのからだを触りながら、こころの状態と連動していないかチェックするとおもしろいですよ♡